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脳症13:ライ症候群と脳症 [脳症]

6月5日:大脳萎縮期(第16病日)


 インフルエンザ脳症が薬害なのではないかという があることは前から知っていた。


 IMG_1424.jpg


 インフルエンザ脳症と薬害の関係については最近のタミフルなどのからみもあり、色々なwebサイトで Discussion されているが、精緻なまとめサイトなどもあるのでここでは詳しく述べない。ただ、 ちびはにぃ が脳症と闘っているさなかの5月31日に見逃せない論文がPublishされたので少し触れようと思う。


 アメリカなどではFDAにより20年ほど前からライ症候群の重傷化にアスピリンが関与しているとし、警告のラベル貼付を義務付けていた。

 
 その後、日本人にインフルエンザ脳症が多いことから調査班がつくられ、アメリカに遅れること10年、2000年の研究班の報告受け、2001年に厚生省より「非ステロイド系消炎鎮痛剤 (NSAIDs/DCF) を小児のインフルエンザの解熱剤として使用を禁止する」と発表された。


 これにより、日本でもライ症候群が発生することは無くなったのだが、依然日本人に脳症が多いことから信濃町の講師を含む一部の人々が



 「解熱剤により脳症がおこる」という説


 を掲げている。


 しかし、


 現在日本で唯一小児に使える解熱剤のアセトアミノフェン(APAP)はアメリカでタイレノールとしてバンバン処方されている。


 名古屋市立大の青山助教らにより今回発表された論文はDCFとAPAP、およびサイトカインの影響を調べたものだ。

 
 ラットの培養神経細胞という条件ながら、DCF、APAPともに単独の投与では影響が無く、サイトカインとDCFを同時に投与しても短時間ではサイトカインのみとの差が無い。



 ただし、DCFがサイトカインの影響を長期化させることがわかった。


 つまり、


 インフルエンザ脳症の障害はサイトカインによるもの。



 DCFは重症化に影響する。
 

 
 ということが証明された。


 疫学による厚生労働省インフルエンザ脳炎・脳症研究班の推測が正しかった訳だ。



 インフルエンザは風邪だけど ただの風邪 ではない。


 インフルエンザは死ぬ風邪だ。



 ちょっとした熱にすぐ解熱剤を飲ませるのは良くないが、インフルエンザで高熱が出ているのに解熱剤を飲ませなければ死ぬかもしれない。



 少なくともAPAPは安心だ。



 未だ、日本人に脳症が多い理由はわからない。ただ、近年のSNPs解析や、人種別ヒトゲノム解析の結果からも薬剤感受性などは人により異なることがわかっている。タミフルの副作用もこれに関連している可能性は高いだろう。


 もしかすると数年後に脳症を引き起こしやすい遺伝子、あるいはゲノム配列がわかるかもしれない。


 
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 本日も検査のため眠剤でぐにゃぐにゃ。それでもプレイルームでちょっと遊んだ。


 おもちゃを見せると目で追うが、手がでない。


 右手は棒のよう。


 微熱もあり、


 心拍数も早い。


 おとうさんは心配だ。



【投薬その他】
  抗てんかん薬(ハイセレニン)
  経腸栄養剤(ラコール)
  催眠鎮静剤(エスクレ)
  *注:投薬の記録はメモが完全ではないのであくまで参考程度です。 

 【検査】
  MRI



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はにぃ

しっかりと支えていないと 座っていられなかった。
by はにぃ (2009-07-11 00:16) 

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